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   The Guide to Saga University in 2012

   (佐賀大学案内 2012年度入学者向け)p17-18 "文化教育学部 教員×学生対談"より転載

   ・取材・構成・写真:佐賀大学学務部入試科   ※無断転載を禁じます。




田中    美術・工芸課程では、表現としての美術と、使うものとしての工芸など美術全般を教えています。 できるだけ基礎的なことから勉強してもらい、 単に今やりたい表現だけでなく、 みなさんが美術や工芸に一生触れ続けていられるよう指導しているところです。

宮﨑    僕はいろいろなきっかけが重なって今に至っているのですが、 大学で美術のいろんな分野を学んでいるうちに、 自分の製作スパンを考えると窯芸が合うってことに気がつきました。

早川    確かに私もいろいろな分野を学ぶうちに、 もともとは絵が描きたくてここにきたのに、 自分がやりたいことは絵ではないなとわかったんですよね。

山口    私は入学前から陶芸に興味があり、 やればやるほど、ずっと陶芸を造り続けたいと思うようになりました。

早川    普通の美術や芸術系と違って、 佐賀大学は2年間教育学部共通の教養を学んだあと専門分野にすすめるので、 2年間じっくり自分の進みたい道を考える猶予があるのはとても良いと思いますね。

田中    佐賀大学の美術・工芸課程は、特美(とくび)として40年間美術の先生や、 優れた人材を輩出してきたという歴史や実績もあるし、 絵、木工工芸、染織などあらゆる美術工芸全般を経験できる。 経験できる分発想力も豊かになるし、 そこがこの課程の魅力でもあるよね。

宮﨑    もちろん中学、高校の教員免許は両方取りたいという希望がありますので、 1年のときの介護等体験として支援施設に体験にいったことなども勉強になりました。

田中    いろいろな経験をすると、例えば素材の個性と生徒の個性を、 素材の表現と生徒の表現、それぞれに相対するという考え方ができ、 それを指導することもできるわけです。 美術の場合、自分で作品を探求するということが教育にも繋がっていくんだと思います。

山口    4年になると卒業制作もあるので、作品づくりのために、 普段から美術館に行ったり、植物を観察することが普通になりました。

早川    もともと好きだから、自然と観察してますよね。 それにプラスして追求してみようという思考が現れてくるのかなと思います。

田中    どこに自分の制作の種になるものが隠れているのかわからない。 普段の生活、見えているもの、自然すべてがモチーフです。 美術をやっていると、どこかに切り□があるだろうという視点が養われてきます。

山口    この学部、この課程に進むためというわけではないでしょうけど、 大学に進むためや、 将来にむけて高校生のときからやれることといえば、 何かに―生態命取り組むことかもしれません。 毎日でもやり続けることがあるなら、 そこから自分にとって必要な何かが見つかると思います。

宮﨑    僕は注意力も必要だと思います。 大学受験のときも、大学に入って僕等みたいに制作するときも、 就職活動するときもすべてにおいて見落としていることはないかなど 自分にむけての注意喚起も必要ですよね。

田中    教育者になりたいのなら、僕は、一番必要なのは観察力だと思いますね。 創造力の底辺は観察力なんですよね。 観察力があって感受性がプラスされて創造力が高まるわけです。 観察力がないと、生徒にアドバイスもできないと思います。 高校のときも大学に入ってからもいろいろ経験して、 観察力を高めてほしいですね。

早川    大学に進むということは、今いる場所から達う場所にいくわけです。 その大学の特徴や学部の特徴など、 もっと慎重にいろいろなことを考えて進んでくださいね。 目的をもって過ごせば、大学生活は楽しいですよ。